2021年11月2日 グラスゴー

英国グラスゴーで開催されている国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)において、日本政府がノルウェー政府、オーストラリア政府とともに「本日の化石賞(Fossil of the Day Award)」を受賞しました。

本日(現地時間11月2日)、岸田首相が首脳級イベントにおいて行ったスピーチにおいて、化石燃料の火力発電を推進していることが受賞理由となりました。

今回のCOP26では、とりわけ脱石炭が求められているにもかかわらず、日本が2030年以降も、そして2050年に向けて石炭火力発電を使い続けるという点が批判されています。さらに、アンモニア・水素を使った火力発電を、「ゼロエミッション火力」として盲信していると批判されています。そして、これらの未熟でコストのかかる技術が化石燃料の採取につながり、世界的な1.5℃目標を達成する可能性を限りなく低くすることを認識すべきとしています。

詳細はこちらをご覧ください(CAN-Internationalウェブサイト、英語)

Fossil of the Day 02 November 2021 – Norway, Japan and Australia

化石賞とは

気候変動交渉・対策の足を引っ張った国を毎日選出して贈られる不名誉な賞で、問題に対する批判と、改善への期待の意味が込められています。化石賞を主催するClimate Action Network(CAN:気候行動ネットワーク)は、世界130カ国の1500以上の団体からなる、世界最大の気候変動NGOネットワークです。「本日の化石賞」はClimate Action Networkのメンバーである世界中のNGOによって選出されています。
化石賞について、またCOP26での受賞国一覧はこちら(CAN Internationlウェブサイト、英語)