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プレスリリース
2015年12月14日(月)
350.org Japan

350.org&ビル・マッキベン、COP21気候に関する協定書への意見

(パリ )- 350.orgの事務局長メイ・ボーブと共同創設者ビル・マッキベンは、パリの地球温暖化防止に関する最終合意の文書について以下のように考えを発表しました。

土曜日正午、1万人以上がパリのAvenue de la Grand Arméeに結集して、長い赤の帯をつないで気候変動による災害の犠牲者を悼み、気候変動対策の公平性のための闘いを続ける決意を示しました。 写真はこちら。

ビル・マッキベン、350.org共同創設者

「各国政府は、直ちに化石燃料の時代を終わらせる必要があると認めるようです。 しかしこの文書には、化石燃料産業の影響が反映されています。移行への時間を長引かせる結果、気候変動による被害が永遠に続きそうなのです。 移行への速度が最大の問題となった現在、化石燃料産業の力を弱めるために、私たち活動家はさらに活動を強化する必要があります。 今回の決定で地球を守ることはできませんでしたが、地球を守るためのチャンスは確保できたかもしれません」

メイ・ボーブ、350.org事務局長:

「今回の合意は化石燃料の時代が終わりを告げることを示しています。 しかし、石炭、石油、ガスを地中から採掘しながら、今回の合意で提示された目標を達成することは不可能です。 協定書は化石燃料への投資家に、今すぐ投資を引き上げるようにと、明確な警告を発すべきなのです。

私たちが今なすべきことは、各国に約束を守らせること、そして100%再生可能エネルギーへの移行を加速させることです。土曜日、1万以上もの人々がパリの通りに集まり、気候変動対策の公平性のために闘いを続ける決意をはっきりと示しました。そして世界中ではそれ以上多くの人々がその決意を示しました。 私たちのメッセージはシンプルです。 人間らしく生きていくことができる気候は、危機的状況にあり、守っていかねばなりません。

しかし最終の協定書では、大きな隔たりが残されています。 先住民の権利が考慮されていないこと、消失や被害のための資金が用意されていないこと、そして協定書では地球温暖化を1.5度以下にすることの重要性を認めながらも、各国の現在の約束が3度以上の温暖化を許していることに、私たちは非常な危惧を抱いています。 これは私たちが越えてはならない一線なのです。 パリのCOP21閉幕後、私たちは一層の努力を重ねて、科学と正義が要求する真の解決策を提案するつもりです。

 

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350.org 連絡先:ジェイミー・ヘン、jamie@350.org、+33 06 27 91 89 25

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