日時:2022年12月13日(火) 14:00 ~ 15:30

申込https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_Qoy3elAuReCruy5UU4gQHw

詳細https://www.wwf.or.jp/event/organize/5204.html

 

気候変動に関する国連会議COP27が、エジプトのシャルムエルシェイクで、2022年11月6日から20日まで開催されました。温暖化による被害に脆弱なアフリカ開催のCOPとあって、議長国エジプトが重視したのが、温暖化の損失と損害にどう国際社会が対応していくか。結果として気候変動の国際交渉の転換点となる「損失と損害」に対する新基金設立が決まりました。その一方で、地球の平均気温を1.5度に抑えるために必要であった2030年に向けての各国の削減強化の要請は残念ながら合意されませんでした。

日本では、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機やコロナなどで、脱炭素の足並みの乱れを指摘する声もありますが、その中で開催されたCOP27では世界中で深刻化する温暖化の災害を目の前にむしろ脱炭素化の動きは強まっていることを感じさせました。その象徴的な動きが、昨年イギリス・グラスゴーで決まった「石炭火力の段階的削減」の文言を強めて「(排出削減策を講じていない)化石燃料全体の段階的廃止/削減」にするべき、という声が、温暖化の災害に脆弱な途上国のみならず、欧州連合やアメリカなどの先進国にも支持されたことです。これはアラブ諸国などの反対で合意はされませんでしたが、来年アラブ首長国連邦で開催されるCOP28に向けて2023年に大きな動きとなっていく事が予想されます。

こういった世界の潮流を知ることは、日本企業が2023年を考える上で重要な知見となります。COP27の議論の結果と経緯について、特に日本企業が知っておきたい内容について、現地に赴いたWWFジャパンの小西雅子、山岸尚之、田中健が報告します。どうぞ奮ってご参加ください。

 

プログラム(予定)

13:50 Zoom Open

14:00~14:05
進行説明 WWFジャパン 田中健

14:05~14:25
解説 COP27の成果について 損失と損害を中心に
WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー) 小西雅子

14:25~14:45
解説 COP27の失敗について 緩和の議論からの示唆
WWFジャパン 自然保護室室長 山岸尚之

14:45~14:55
解説 COP27注目の非国家アクターの動き
WWFジャパン 気候・エネルギーグループ 田中健

14:55~15:05
まとめ 企業が知っておきたいCOP27からの示唆まとめ
WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー) 小西雅子

15:05~15:30
質疑応答 ZoomのQ&A

15:30 終了