WWFジャパンは、2022年1月から6月にかけて、全6回(予定)の「生物多様スクール」を開催します。各回著名な有識者を招き、食、金融、経済など、身近な切り口で生物多様性について考えます。 全回のモデレータは生物多様性に知見の深い、井田徹治氏(WWFジャパン理事、共同通信編集委員)が務めます。
背景
2022年のキーワードは「生物多様性」です。世界の生物多様性は過去50年で68% 喪失したと報告されています(注)。2021年の国連の気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、気候変動と生物多様性喪失の2つの危機に同時対策することの重要性が強調されました。2022年4月には、国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)のパート2が中国雲南省昆明で開催され、生物多様性について、パリ協定で合意されたような国際的な枠組みがまとめられる予定です。WWFジャパンは2030年までに生物多様性の劣化を食い止め、回復に転じさせる「ネイチャー・ポジティブ」に向けて、生物多様性についての認知と理解の向上を目指しています。
第1回
第1回のゲストは、WWFジャパン理事で、立教大学特任教授、不二製油グループ本社CEO補佐の河口眞理子氏。「気候危機」を入口に、生物多様性とはそもそも何か、私たちの暮らしや社会との関わりについて紐解いていきます。全6回の導入として、身近な暮らしや経済の文脈での生物多様性についても触れる予定です。WWFジャパンからは、国連の気候変動会議(COP) に毎年現地参加している山岸尚之が、気候変動問題と生物多様性についての国際的な議論について紹介します。